近年、製品の安全・安心に対する関心が海外市場においても高まっていることから、製品の輸出企業は、海外市場においても、自社製品に危険性が発見された場合に迅速かつ適切に行政機関に報告し対策を講じることが重要であり、海外の事故報告・公表制度、リコールについても充分に再確認しておくことが求められている。
本書は、当組合「海外製造物責任(PL)問題対策委員会」にて実施した、イギリス、ドイツおよびロシアにおける事故報告・公表、リコール制度に関する調査結果を取りまとめたものである。本書では、EUの一般製品安全指令にもとづくイギリスおよびドイツの国内法と、ロシアの技術規制法を中心に、報告・リコールの要件、公表の有無、罰則規定、運用状況等を紹介している。併せて、最近の米国のPL動向に関する情報もフォローするとともに、委員会における講演要旨も収録している。
●目 次
第1章 英国における事故報告・公表、リコール制度
第2章 ドイツにおける事故報告・公表、リコール制度
第3章 ロシアにおける事故報告・公表、リコール制度
第4章 米国の製造物責任(PL)の現状
<講演要旨>
・米国ANSI Z535シリーズと各国の状況
・中国のPL事件の法的対策および留意点
この書籍は一部、競輪の補助金を得て作成されたものです