当組合「海外PL委員会」では、新興市場として注目を集めるトルコを取り上げ、PL制度及び事故報告・公表、リコール制度に関する調査、分析を行いました。
トルコは、EU加盟に向けて現在法体系の整備を行っている途上にあり、製造物責任についてはECのPL指令が導入されているものの、既存法との整合性はまだ十分ではありません。製品事故報告、リコールについてはECの1992年一般製品安全指令(GPSD)に準拠しており、現在、法令上の事業者の報告義務やリコール義務はそれほど重いものではありませんが、監督官庁からの行政指導や、事業者の自主的な報告、リコールが実施されている実態が明らかになりました。事業者は製品の安全性に十分な注意を払うとともに、最新の法令の確認と行政指導の内容に注意を払う必要があります。
本書はその調査結果を取りまとめるとともに、併せて最近の米国PL動向に関する講演資料(和文解説付)も収録いたしました。
海外のPL、製品安全への対応を図る上でご活用下さい。
*組合員の方はこちらよりPDFファイルをダウンロードいただけます。(無料)
●目 次
Ⅰ.トルコのPL関連制度
1.トルコ
2.トルコ司法体系
3.トルコの製造物責任法と制度
4.トルコの製品事故報告・公表、リコールに関わる法と制度
5.トルコにおける訴訟、リコールの現状
6.結び
Ⅱ.米国の最近のPL動向
目次の詳細はこちらよりご覧ください。