世界通商問題情報　2010年3月号

多国間（レポート）
		（速報版） (3/26)ASEAN-中国FTAの「原産地規則及び証明手続きの運用」改正版の実施はさらにずれ込み11月となる可能性 (3/26)環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）交渉ラウンドの第1回会合が終了 (3/16)WTO、2009年9月〜2010年2月におけるG20諸国の貿易制限的措置に関する報告書で、これらの措置全体として減少傾向にあると示唆
米国（レポート）
3/25	・	米国議員、中国人民元問題を検討、2010年為替レート監視改革法案を提案
3/16	・	オバマ大統領、国家輸出イニシアティブ（NEI）の詳細について公表、輸出促進閣僚会議の創設を含む国家輸出イニシアティブに関する大統領令に署名
3/4	・	USTR、2010年貿易政策アジェンダを発表
		（速報版） (3/29)米行政管理予算局、米国再生・再投資法における“バイアメリカン条項”に関する暫定最終ガイダンスの修正を発表 (3/16)米上院財政委員会、特恵プログラム改革に関する公聴会を開催；同委員会幹部は2010年6月末までに改革法案を提出する意向 (3/16)USTR、TPP(環太平洋パートナーシップ）協定交渉について米下院貿易作業部会と協議 (3/16)米国とロシア、ロシア市場への米国産豚肉製品輸入再開に合意 (3/12)米国議会及び行政部における貿易関連人事のアップデート：2010年3月 (3/10)米国際貿易委員会、米国関税率表の（HS2012に一致させるための）修正提案に対するパブリックコメントを募集 (3/8)米上院議員ら、2009年米国再生・再投資法（ARRA)に基づく「バイアメリカン条項（公共建設・公共事業に適用）」を同法の対象となる再生可能エネルギープロジェクトにも拡大適用するよう主張 (3/8)ジーン・テイラー米下院議員、米国のNAFTAからの脱退に関する法案を提出 (3/8)ブラジルと米国、クリントン国務長官の訪伯時にアモリン外務大臣と会談、両国の「グローバル・パートナーシップ対話」の設置など、二国間貿易摩擦諸問題（WTO綿花補助金紛争等）の解消を模索 (3/4)米下院歳入委員会委員長、倫理委員会の訓戒警告を踏まえ休職を表明 (3/3)個人データ・移動体通信デバイス及び関連ソフトウェアに関する米国関税法337条提訴 (3/3)弦楽器に関する米国関税法337条提訴 (3/3)IC（集積回路）、チップセット及びそれらを使用するTV、メディアプレイヤー、カメラ等の製品に関する米国関税法337条提訴
EU（レポート）
3/16	・	EU関税関連動向（2010年2月）
3/12	・	デフフトEU通商担当委員、アジア歴訪時にシンガポール、ベトナム、インドとEUとのFTAで進展を見る
3/2	・	EU環境関連動向（2010年2月）
		（速報版） (3/24)カナダのEU大使、欧州議会国際貿易委員会で交渉中のEU−カナダ包括的経済・貿易協定（CETA)の進捗状況について議論 (3/23)欧州議会の国際貿易委員会（INTA）、欧州委員会が提案したEU−韓国FTAに基づくバイのセーフガード条項の実施規則案について討議 (3/23)欧州委員会 通商担当委員デフフト氏、EUとコロンビア及びペルーとのFTAについて、欧州議会の国際貿易委員会で議論 (3/17)欧州委員会 カレル・デフフト通商担当委員、EU-韓国FTAの暫定適用に関する欧州議員からの質問に対し、“必要となるであろう”と回答 (3/4)欧州委員会、安定化・連合プロセス（SAP）の一環として西バルカン諸国に与えている自主的な貿易特恵の延長を提案 (3/4)EU、農林業用車輪型トラクターの型式期認証に関する指令の集成版が発効（適用は本年 6月1日） ；域内・域外の物品貿易に係る統計についての一連の委員会規則を公示（ 2010年EU官報L31、34、37） (3/1)欧州委員会、廃自動車（ELV）指令の材料及び構成部品における鉛等特定有害物質の使用禁止の免除に関するAnnex IIを修正
中南米（レポート）
3/19	・	ブラジル貿易会議所（CAMEX）、米国とのWTO綿花紛争においてブラジルが発動を予定している知的財産権に関する対抗措置リストへのパブコメを招請
3/11	・	ブラジル貿易会議所（CAMEX）、米国とのWTO綿花紛争に係る対抗措置（報復関税の対象となる品目の最終リスト）を公表
		（速報版） (3/8)コロンビア、パナマ等との締結済FTAの議会通過は、先にUSTRが公表した2010年の米国貿易政策課題において優先事項とはならず (3/8)アルゼンチン、中国製の特定機械類(メルコスール共通関税分類： 8425.31.10）に対する暫定AD税を賦課
インド（レポート）
3/29	・	インド、南アジア自由貿易地域（SAFTA）に基づき、後発途上締約国に対する一段の譲許を実施
3/23	・	インドと米国、「貿易・投資協力枠組」に署名
3/17	・	インド政府、2010/11年度の連邦予算案を発表
3/12	・	インド中銀、自己資本比率及び市場規律に関する健全性ガイドラインを改正
3/9	・	インド政府、2002年中央物品税規則を修正
3/5	・	インドとサウジアラビア、リヤド宣言に署名；戦略的パートナーシップに着手
3/1	・	インド、コモンウェルズ・ゲームズ（英連邦競技会）の準備のために輸入される特定物品に対する関税及び追加関税を免除
		（速報版） (3/25)インド中銀、流動性調整ファシリティに基づいてレポレートとリバースレポレートを引き上げ
アジア通商情報
	◆中国vol.1
		・中国環境保護部、新化学物質環境管理弁法を改正
	◆中国vol.2
		・中国−ペルーFTA、2010年3月1日に発効
	◆中国vol.3
		・中国税関総署、一部固形廃棄物（金属、プラスチック、紙）の分類及び税関申告要件を調整 ・国家税務総局、研究開発（R&D）機関による国産設備の購入促進のための優遇政策を公布 ・貿易救済措置（対外及び対中）の動向（2010年2月25日〜3月25日）
		（速報版） (3/17)中国環境保護部、2010年3月2日に輸入廃棄物（廃船、破砕CD、PETボトル）の環境保護管理規定及び要件に関する意見公募
	◆インド
		・インドとEU、FTA交渉プロセスの迅速化に合意 ・インド政府、AD規則を修正（「国内産業」の定義） ・貿易救済措置の動向（2010年2月16日〜 2010年3月25日）
	◆インドネシアvol.1
		・インドネシア政府、一部の産業分野・業種向けに輸入関税インセンティブを付与
	◆インドネシアvol.2
		・タンジュンプリオク港の港湾サービスに関する新たな上限料金についての回状の公布 ・財務省、原油、ガス及び地熱探査事業に対する財政インセンティブを提供 ・民間部門、政府によるNSW（ナショナル・シングル・ウィンドウ）の実施が輸入通関コスト引き下げることを期待
	◆マレーシア
		・マレーシアとEFTA（欧州自由貿易連合）、FTA交渉の可能性を検討 ・マレーシアとインド、2008年6月以降中断していたFTA交渉を再開 ・マレーシア、米国との対話促進のためTPP（環太平洋戦略的経済連携協定）交渉への参加を検討 ・マレーシア税関、HS72及び73類の輸入品に対する関税を引き下げ
	◆フィリピン
		・フィリピン、インドネシア製板ガラスに対するセーフガード措置を延長 ・CACSC（貨物検査会社認証委員会）、SGS社を行政命令（AO 243-A）に基づくバルク・ブレークバルク貨物通関プログラムの貨物検査機関に認定
	◆シンガポール
		・シンガポールとEU、FTA交渉を開始
	◆タイvol.1
		・タイ通商代表部（TTR）、タイの発効済み諸FTAの成功度を評価することに
	◆タイvol.2
		・タイ、EUとのFTA交渉を検討
	◆ベトナム
		・EUとベトナム、FTA交渉の開始に合意 ・ベトナム、特定の物品の関税率を引き下げ