◆サプライチェーン・セキュリティ対策
  米国関税局の新たなセキュリティスキーム(C-TPATとCSIについて)
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米国のサプライチェーン・セキュリティを巡る最近の動きについて
2003/10/31

1.米国税関での輸入検査率について
9月9日 米国議会上院、商業・科学・輸送委員会公聴会での国土安全保障省税関・国境保護局ロバート・ボナーコミッショナーは、2001年9月11日(テロ事件当時)に比して、貨物検査率がどの程度向上したかにについて証言しました。

ボナーコミッショナーの証言全文は右のアイコンをクリックして下さい → Bonner.pdf(30KB)
(1)輸入貨物に対する税関の検査率
2001年9月11日以前の税関での検査率
鉄道:9%、海上コンテナ:2%、トラック:10.3%
現在(2003年9月)の検査率
鉄道:22.6%、海上コンテナ:5.2%、トラック:15.1%

(2)米国港湾に配備されたX線検査装置
2001年9月11日時点:45機
現在(2003年9月):135機

2.2004会計年度 国土安全保障省歳出予算(2003年10月1日~2004年9月30日)
さる10月1日、ブッシュ大統領が署名し、国土安全保障省の2004会計年度歳出予算が成立しました。
歳出項目として以下がありますが、詳細は下記URLを参照して下さい。

なお、⑩、⑪についてはJournal of Commerceから引用しました。


歳出予算総額:376億ドル
8500万ドル:以下を含む。航空貨物セキュリティ改善、TSAのknown ShipperプログラムについてTSAの監督能力向上のための3000万ドル、旅客機によって輸送される貨物に対する効率的なターゲッテイング検査ができるよう種々の技術的ソリューション追求のための5500万ドル。
1400万ドル:C-TPAT。輸入者及び海外の製造者等参加者を倍増し、160名の人員増員
6200万ドル:CSI
6400万ドル:非接触型検査技術(non intrusive inspection technology)支援で以下を含む。放射性物質検知装置、トラックおよび海上コンテナ等のための大型X線検査装置、Mobile Vehicle及び貨物検査システム、国際郵便及び宅配便の集荷施設のためのアイソトープ内容確認装置(Isotope Identifier)。
1億2500万ドル:米国港湾でのドックサイドおよび港湾地域セキュリティ向上計画及びプロジェクトのための港湾セキュリティ補助(grant)。
4100万ドル:国境パトロール要員の570名の増員
3520万ドル:米ーカナダ国境監視のための航空機
3億3000万ドル:US VISITプロジェクト技術(Visitor and Immigrant Status Indicator Technology)
3億1870万ドル:ACE開発
1億2200万ドル:他の自動化プロジェクト
 http://www.whitehouse.gov/news/releases/2003/10/20031001-7.html

以上


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