◆サプライチェーン・セキュリティ対策
  米国関税局の新たなセキュリティスキーム(C-TPATとCSIについて)
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Frequently Asked Questions 追加部分 マニフェスト情報24時間事前申告ルール
2003/01/24

2003年1月17日に米国関税庁はFAQの追加を発表しました。

追加部分も含めてアップデートしたFAQは、当組合ホームページに掲載いたします。

http://jmcti.org/C-TPAT/vol.1/pdf/24_faq_0124.pdf

FAQの追加部分は、「7.秘密保持」にA)質問:が追加され、「30.申告項目No.7―貨物の説明」に、貨物の記述説明のサンプルが表形式で掲示されるとともにC)質問:が追加されました。以下の囲みの部分と表が追加部分を表しています。

7.秘密保持:セクション1431に基づいて秘密取扱い申請を行なった場合、手続きにはどれくらいの時間がかかるのか?
回答:情報を税関に直接提供してもらうことで、顧客情報をライバル企業から安全に守りたいNVOCCの懸念に対処している。また税関は、電子化の取り組みを進めている電子化されていないNVOCCが、貨物の積込み24時間前に、CSI港の場合はCSI港に駐在する米国税関検査官に、非CSI港の場合は米国内の寄港地の税関に、文書の貨物デクラレーションを提示する機会を引き続き与えている。さらに税関は、輸入者または荷受人に代わって2年毎の証明書を提出できる当事者リストを拡張するときには、別途「プロポーズド・ルールの通知」を発表するだろう。改めて通知が必要なのは、この問題に関してこれまで寄せられた意見が、2002年8月8日付の最初の「プロポーズド・ルールの通知」の範囲を超えているためだ。

税関は、マニフェスト・データの開示に関する法(19 USC 1431(c))により規制されている。この制定法に変更を加えるときは議会で立法化しなくてはならない。

A)質問:
セクション1431に基づいて秘密取扱い申請を行なった場合、手続きにはどれくらいの時間がかかるのか?
回答:
現在のところ、申請受理から申請が処理されてシステムに反映されるまでに1~5日かかっている。申請がシステムに反映されさえすれば、情報の保護(秘密扱い)が有効になる。関税庁は秘密取扱い申請案件を毎日処理する。関税庁は、情報保護申請が確実に迅速処理されるよう処理時間を注意深くモニターしていくことにしている。平均して申請が受理された日から30日以内に、申請案件が処理され申告データが秘密扱いとなっていることが申請者に通知される。

30. 申告項目No.7―貨物の説明:第(vii)項では、「貨物の正確な説明および重量、または密閉コンテナについては、荷主の申告した貨物の説明および重量」が求められる。

A) 「密閉コンテナについての、荷主の申告した貨物の説明および重量」をキャリアは信頼できるという条件で、キャリアこの規則を全面的に支持していた。税関には、荷主がコンテナに積載した貨物の誤記についてキャリアを処罰する意図がないことを確認してほしい。
回答:税関に貨物申告情報を提供する当事者が、その情報が正確であるようにすることに責任を負う。税関は、密閉コンテナ及び荷主の積載量及び個数について、引き続きこの同じガイドラインを使う。税関はまず、キャリアについて詳細な整合性を見るが、繰り返し違反が発生する場合は、税関は19 CFR 4.3aで示されている処罰を検討することがある。

B)質問:
何が貨物の精密な説明を構成するのか?化学製品(Compound、Mixture)の場合には化学式が必要となるか?
回答:
本規則が求めているのは、貨物についての精密な記述的説明かまたは正しく分類を判断できる熟練を有しているならば6桁の関税番号である。6桁の関税番号の正確性に疑問があるならば(正確性を確認するのはしばしば困難である)、精密な記述的説明が使用されるべきである。

精密な記述的説明とは、コンテナが映像検査装置(Imaging Equipment)を通過したときに貨物の中のいかなる異常物も確認できるよう、税関が申告された貨物の形状、物理的特徴、ありそうな梱包を確認できるのに十分に精密な説明である。また、説明は、放射能を放出する可能性のあるいかなる貨物(Goods)をも確認できるよう十分に精密でなければならない。どの程度まで情報が具体的であるかは商品の性質に依存するものである。例えば、”エレクトロニクス”は精密な説明ではなく、”CDプレイヤー”あるいは”コンピュータ・モニター”ならば精密な説明と言えよう。下記表に掲げているものは、税関が受け入れられる記述的説明と受け入れられない記述的説明の一例である(全ての事例を完全に網羅するものではない)。明らかなことは、次の説明はいかなる状況にあっても受け入れられない:説明がブランクとなっていること;”freight all kinds”または”FAK”;”said to contain”または”STC”;”general merchandise”;”26 pallets”;”various retail merchandise”;または”consolidated cargo”。2003年2月2日から、かかる一般的説明(準備期間中は使用し続けられている)が船社またはNVOCCから提出されるならば、税関は強力なエンフォースメント(遵守強制)措置を開始する。

税関は、その他不十分な類の説明に対してエンフォースメントを開始する前に、どのような説明が受け入れ可能か洗練させていくために今後も貿易業界と協力していく。商品が適切に説明されていないときには税関はキャリアに通知する。貨物の説明は、税関が精密にターゲッティングするのを支援する上で最も重要な要素の一つであるので、できるだけ早く精密で協力的になることは貿易業界の利益になる。このことは最終的なエンフォースメントを回避するだけでなく、コンテナの中に何が入っているか知る上で税関が安心できないことに起因するコンテナの”ホールド”を回避することにもなる。”ホールド”指示が少なければ少ないほど、誰にとっても貨物のリリースが迅速になるという結果をもたらす。化学製品(化合物)に対して化学式は必要ではないものの、化学品名は必要である。

CARGO DESCRIPTION
Not Acceptable Acceptable
Apparel
Wearing Apparel
Ladies' Apparel
Men's Apparel
Ladies' Pants
Men's Shirts
Boy's Jacket
Girl's Vest
Appliances Refrigerator
Stove
Microwave Oven
Autoparts Automobile Brakes
Glass Windowshields for Automobiles
Alcoholic Beverages
  Blankets
Caps Plastic Caps
Chemicals, hazardous
Chemicals, non-hazardous
Actual Chemical Name(not brand name)
Actual Chemical Name(not brand name)
  Coffee machines
Electronic Goods
Electronics
Tape Recorders
Televisions
CD Players
Walkmans
Equipment Oil Well Equipment
Poultry Equipment
Flooring Wood Flooring
Plastic Flooring
Foodstuffs Oranges
Fish
Bags of Rice
Iron and Steel Iron Pipes, Steel Pipes
Iron Building Material, Steel Building Material
Leather Articles Saddles
Leather Handbags
Leather Jackets
Machinery Metal Working Machinery
Cigarette Making Machinery 
Machines Sewing Machines
Printing Machines
Pipes Plastic Pipes
Steel Pipes
Copper Pipes
Plastic Goods Plastic Kitchenware
Plastic Houseware
Polyurethane Polyurethane Threads
Polyurethane Medical Gloves
  Personal Effects
Household Goods
Rubber Articles Rubber Hoses
Rubber Conveyer Belts
Rod Welding Rod
Scrap Plastic Scrap
Foam Scrap
Iron Scrap
ATC Said to Contain  
Tiles Ceramic Tiles
Marble Tiles
Tools Hammer
Saw
Drill
Toys Dolls
Remote Control Cars
Wires Iron and Steel Cars
Copper Wires

C) 輸入時の分類とHTSの名称を利用したマニフェスト上の分類が一致しない場合、輸入者にとっての影響はどのようなものになるのか?
回答:不正がなければ、こうした状況で輸入業者が処罰を被る懸念はないと思われる。税関は、キャリアと協力して誤記を訂正し、事後監査を通じて特定の貨物説明が不正確であることをキャリアに通知することができる。そのキャリアが継続的に矛盾する情報を提出していて、かつ税関が日常的にそのキャリアにその問題について通知してきたと判断される場合は、処罰を検討することができる。矛盾する情報がある場合、輸入業者は、将来の提出では訂正がなされるように、不正確な分類について荷主に通知すべきである。

HTSナンバーについては、税関は米国統一関税率表を参照している。どのナンバーを入力するかはっきりしない場合は、荷主が詳細な説明を提供できるはずである。

D) ボルスタータイプのコンテナ設備に詰まれた貨物(すなわち上部と側面がオープンになった台状コンテナ)はコンテナ詰めされていると見なされ、したがってキャリアは「荷主の申告した貨物の説明および重量」に依存できるのか。

回答:貨物が目に見え、密閉されていないため、税関は荷主の積載量および個数(Shippers load and count)を受け入れない。

以上


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