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国連中央生産分類(CPC)について

WTOの投資ルールでは、サービスの貿易に関する一般協定(GATS)と同様にポジティブ・リストによって自由化を約束する形式(ドーハ閣僚宣言パラ22)が想定されている。具体的に投資分野毎に約束を行う分類体系として、関税分類に使われるHSとGATSでサービスの分野に使われた国連中央生産分類(CPC)が候補として上がっているが、HSについては関連資料へのアクセスが用意であるため、ここでは主にCPCのVer1.0を扱うこととした。

WTOの投資ルールの範囲と定義がまず最初であって、CPCとHSのどちらが良いかの技術的議論は、その後に来る問題である。例えば、対象とする投資の範囲を「外国直接投資」のみとするか、「外国ポートフォリオ投資」も含む広いものとするか、あるいは、産業の範囲を製造業のみにするかサービス以外の全般を対象にするか、投資に付随するサービスを対象に入れるか、などによって分類の問題が左右される。

一方で、CPCは、サービスの分類でも利用(ただしCPC暫定版)されたように産業全体を広くカバーしていることから、投資の範囲と定義を考える上での一定の見取り図を提供してれるという面があることから国連のCPC分類の原資料を基にCPCを整理した表(MS Excell) を作成した。

このCPCの表は以下のように作成した。
  • 原資料は、最新版(Central Product Classification Version 1.0, ST/ESA/STAT/Ser.M/77/Ver. 1.0, E.98.XVII.5のテキスト版)を基に作成。なお、GATSでは、これの暫定版を利用。また、現在ドラフト段階のものとしてver.1.1がある。
  • 資料は、CPC自体は最大5桁の分類となっているが、添付の資料では、CPC全体(5桁)だけでなく1桁から4桁それぞれについて整理した表とした。
なお、国連オリジナルのテキスト版は、国連統計部の関連ページからダウンロード出来ます。

(参考)