イランにおける貿易・投資上の問題点と要望

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本表の見方
 
12. 為替管理
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
日機輸
日商
日鉄連
(1) 為替管理の強化 ・−1980年8月、L/C発行にPBO、大蔵省、総理府、商業省、中銀の許可が必要となる。
−1992年3月、L/C延長につき、中銀の許可取得が必要になる等の規制が実施された。
−1993年10月、L/C発行を含む全ての為替取引につき、商業省の許可が必要となる。
−1994年、輸入が厳しく制限され、原則としてイラン金融機関を経由しない輸入は非合法となる。同時に輸出見合いの輸入については厳しく制限されることとなった。
−1997年末頃からAT SIGHT L/Cの開設が増え、本年初めより90%以上のL/Cは原則AT SIGHTで開設されている。為替レートはUSD1=IR3000に固定される一方、生活必需物資等の輸入用のFloatingレートとしてUSD1=IR1750が適用。
−1999年3月、輸出為替レートUSD=IR3000廃止。
−2000年3月、テヘラン証券取引所で為替取引開始。
−2001年央、輸入優遇レートUSD=IR1750廃止。
−2002年3月、外貨事情好転と輸入規制緩和のため、経済及び国家財政の健全化実勢レートに統一化される。

・二重為替、外貨引出し規制。
・CBI/市場レートの一本化。
・規制撤廃。
    (対応)
・為替取得方法:市中銀行、国内通貨名:リアル
a.指定通貨:ユーロ、オーストラリアドル、カナダドル、日本円、ノルウェークローネ、英ポンド、スウェーデンクローナ、米ドル、デンマーククローネ、スイスフラン他
b.2006年12月より、ドルによるL/C開設を停止。ユーロなど他通貨でのL/C開設となる。
(出所:経済委員会令第309/158528号 2006年12月13日公布)
日鉄連

(2) 外貨割当による輸入管理 ・1986年6月、輸出入バランスを図り、計画的輸入を行うため、各省による外貨割当により事実上コントロールしている(L/C発行時にチェックされる)。 ・制度の撤廃。
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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