GCCにおける貿易・投資上の問題点と要望

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本表の見方
 
9. 輸出入規制・関税・通関規制
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
JEITA
日機輸
(1) 製品輸入における領事査証取得義務 ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コストや余計なリードタイムが発生する。 ・領事査証の要求が残っている国は世界でも数少なく、対象国に制度廃止を打診していただきたい。 ・税関関連法
JEITA
日機輸
(2) 輸入通関時の開品検査 ・コンテナヤードにて、かなりの高率にてコンテナを開けての開品検査が発生する(1割程度)。また多大な時間もかかり、かつ検査にともなうコストは荷主負担となる。検査後の積み直し時にダメージも多数発生。 ・検査率が他国に比べあまりにも高いため是正を働きかけてほしい。 ・税関関連法
JEITA
日機輸
(3) 出荷前検査 ・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ:SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に変更される。 ・出荷前検査が必要な国は世界でも数少なく、対象国に制度廃止を打診していただきたい。 ・税関関連法
日鉄連
(4) セーフガード ・2016年6月9日、輸入カラー鋼板等に対するセーフガード調査を開始。
対象は幅600mm以上の非合金鋼のカラー鋼板及びその他の被覆鋼板。
GCCの輸入HSコード7210.70及び7210.90に含まれるもの。
2017年1月9日、クロの仮決定ながらも、暫定措置の賦課無し。
2017年6月15日、WTO通報(措置導入の建議)。SG税率は1年目:31%、2年目:28%、3年目:25%。
日機輸

(5) 関税分類の恣意性 ・WCOのHSコードの改定(HS2017)後、GCC諸国への液晶モニター(IDP/IWB)の輸入通関において、従来の分類「PCシステムに専ら又は主として使用されるモニター(8528.51.00 / 関税0%)」の代わりに新設された分類「PCに直接接続でき、それと共に使用するよう設計されたモニター(8528.52.00 / 関税0%)」で申請するも、税関側は、「その他モニター(8528.59.00 / 関税5%)」に分類。止む無く関税5%を支払い輸入中。 ・関税分類のルールに則った適正な関税分類になるように働きかけて頂きたい。 ・WCO(世界税関機構)のHSEN(関税分類解説)の通則(1、6)
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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