ブラジルにおける貿易・投資上の問題点と要望

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23. 諸制度・慣行・非能率な行政手続
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
日機輸
(1) 行政手続の複雑・遅延 ・行政が関係するほぼ全ての手続きにおいて、対応が複雑で時間を要する。当社及び事業会社の実例でも、労働ビザ申請、新任役員登録、商標登録、保税倉庫申請等の遅延があり企業活動に支障をきたしている。
・一般的に諸手続きに非常に時間がかかる。
また、監査などにおいては担当者の権限が強く、担当者によって判断が異なるため、たびたび、前例のない指摘や矛盾のある対応により手続きが止まってしまう。
・構造改革(過剰な公務員保護の見直し)。 ・ブラジル労働雇用省規則等
日機輸
(2) 薬品等の許認可の遅延・高コスト ・薬品等の許認可について関連当局の手続きに長期間を要し、Opportunity Costが高い。 ・化学品許認可の簡素化および迅速化。
日機輸
(3) サービス、無形資産及び法人の持分変動を生成する取引における国際貿易に係る統合システム
(SISCOSERV)
・SISCOSERV(サービス、無形資産及び法人の持分変動を生成する取引における国際貿易に係る統合システム)は、サービスや無形資産に関連する公共政策を改善するために連邦政府によって作成されたオンラインシステムであり、税務調査などに関連したブラジルの国税庁などの官公庁によって使用される他の電子システムに情報を提供するもの。
法人の場合、遅延、省略、不正確または不完全な情報に係る罰金:
即時の提示―期日経過後に情報を提供した場合、月500レアルから1500レアルまたは遅延の期間割合の金額を元に算出した金額。
・罰金の軽減と企業が登録する仮説の明確化。 ・Law No. 12,546/11
・Normative Ruling No. 1,277/12

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(4) 裁判の長期化・高コスト ・各種の裁判において結審までに多大な時間を要し、その間の係争費用が嵩む。また、係争期間が長期に亘るため、その間に訴訟金額がインフレ調整等で(名目値が)大きく膨らむ。 ・司法制度の合理化および訴訟以外の解決を促進する制度設計。
日機輸

(5) 特異な選定基準 ・高精度の日本製水道メーターのブラジル国内での展開・販売を企図しているが、州水公社の選定基準の中には、明らかに国内メーカー保護を目的とした特異な基準が多々含まれており、日本メーカー参入の妨げとなっている。 ・州水公社の調達の合理化。
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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