バングラデシュにおける貿易・投資上の問題点と要望

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9. 輸出入規制・関税・通関規制
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
日機輸
(1) 輸入関税率の恣意的適用 ・毎回通関において恣意的な税率が適用されており、毎回の出荷品にどれほどの関税が適用されるか予測出来ず、無為替出荷等で当社が関税負担をする際に予算に収まらない等の問題あり。
・バングラデシュへの輸入に際し、高額な関税(現状確認出来ている最大税率は出荷品I/V110%)がかかるが、毎回通関において恣意的な税率が適用されており、毎回の出荷品にどれほどの関税が適用されるか予測出来ず、無為替出荷等で当社が関税負担をする際に予算に収まらない等の問題あり。
・透明性のある税率適用を呼びかけて頂きたい。
・妥当性のある税率を適用頂くよう透明性のある税率適用を呼びかけて頂きたい。
日機輸
(2) 通関制度手続の不透明・遅延 ・図書類を発送した際、数ヵ月単位で貨物を現地通関で止められたが、通関で止められた理由が不明確であり、結局、輸入者名を変更することとペナルティを支払うことで完了した。他方、同種の図書類で、スムーズに通関できている貨物もあり、ルールが不透明。 ・通関ルールの整備と画一的なルールの運用をお願いしたい。
日機輸
(3) 俗人的・恣意的な通関業務 ・通関員の恣意的な対応により、通関対応が非常に長引き、PJ初期に機器のサイト到着が遅延する主因となった。当社事例ではないが、通関員より金銭を要求され支払わなければ通関対応を後回しにされ、且つ理不尽な説明を求められる事例もあるとのことを聴取している。 ・通関ルールの整備と画一的なルールの運用をお願いしたい。
日機輸
(4) ATAカルネ条約非加盟 ・リターンカーゴ品等の一時的にバングラデシュで使用する物品に関して、日本等から出荷する際に無為替出荷品として出荷する必要あり、上記の通り高額な関税が課税される。関税を免税にするには、バングラ通関へ保証状の差入等の非常に煩雑かつ時間を要す手続きが必要となる。通常他の国(ATAカルネ条約加盟国)ではカルネ手帳(リターン品の関税を免税するように管理する手帳)が利用されており、関税が免税となっているが、バングラデシュはATAカルネ条約非加盟国であり、カルネ手帳の利用が適用されていない。 ・ATAカルネ条約への加盟を呼び掛けて頂きたい。もしくは保証状の差入等以外の簡易な手続きを構築して頂きたい。
日機輸

(5) FTAの不在 ・地域包括協定もしくは二国間FTAの枠組みがない。
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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