バングラデシュにおける貿易・投資上の問題点と要望

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12. 為替管理
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
日機輸
日商
(1) L/C決済の遅延・不履行と手続の煩雑 ・L/Cに関し、金額にかかわらず恒常的に遅延が起きている。特に輸出用縫製品に必要な原材料の決済遅延が多い。AT SIGHT L/Cであっても最速2週間の決済、酷いものは1カ月以上の遅延で銀行へ当店が交渉するケースもある。
・銀行のL/C関連(発行・接受・支払)能力の不足。
・銀行に対する即時決済の徹底を促すよう、監督官庁へ働きかけ頂きたい。 ・信用状統一規則(UCP)
・2014年3月、L/C決済遅延の催促規定
    (対応)
・銀行を経由した輸入は、資金調達源の如何にかかわらず原則として信用状認可証を要する。
・2012年、在バングラデシュ日本大使は、バングラデシュ中央銀行に対してL/C決済遅延の改善を要請。
日機輸
(2) 外貨の国外送金規制 ・バングラデシュ国内にバングラで登録している企業が外貨口座を開設してもバングラ国外への外貨送金にはバングラ中央銀行からの承認を得ない限り送金が出来ず、送金が遅れるまたは送金が出来ない事象あり。
IPP案件では、SPC及びコントラクターには案件遂行の為に、バングラ国外で外貨の口座を開くことが認められているとの情報あるが、実際に運用出来るかは不透明。
・全事業者(バングラ法人及び在バングラの日本法人の支店等含む)に対して、バングラ国内から国外への外貨送金規制を緩和して頂きたい。
日機輸

(3) 外国送金の不可 ・現地銀行口座にある資金を他国に送金することが認められていない。本邦への送金はプロジェクトが完了し、口座を閉じる際のみ可能。 ・同制限の撤廃。
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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